2000年代はユニクロやH&Mなどのファストファッションが台頭しました。
衣料品を大量生産し、低価格で消費者に購入を促すビジネスモデルは今後も成長を見込まれていますが、古着市場はこのファストファッションの約2倍に成長すると予測されています。
これは古着のオンラインECサイトを運営するアメリカの企業「スレッドアップ」が2021年に出したレポートによるもので、古着市場は今後5年間で倍増すると予測しました。
古着のイメージ向上
古着市場はリサイクルショップと再販プラットフォームの2つのカテゴリーからなり、古着市場を押し上げているのは後者です。
かつての古着は着古されたもので、その中でも状態の良い衣類を探すというものでした。また、人が着ていたものに抵抗感があるという人も多くいます。
しかし、古着に対する意識が変わってきました。
メルカリに代表されるフリマアプリで気軽に古着を売買できるようになり、デジタル再販市場がブームになっています。
また、古着をそのまま着るだけではなく、リメイクするスリフト・フリッピングの流れも起きています。
高級ブランドの鑑定済み中古品を購入できるサイトも好調です。
購入するなら安いほうがいいのはもちろんですが、使い捨て同然のものよりも長く使える質の高い重視する傾向が強まっています。
ファッションと環境問題
ファッション業界の炭素排出量が全体の10%を占め、アメリカでは85%近くの布が廃棄されているそうです。
さらに新しい衣類を作るのにリサイクル素材が使われる割合は1%未満で、年間5,000億ドルの損失にもあたるそう。
衣類に関する環境問題への意識が高まる中、企業には持続可能な取り組みが求められています。
古着はそういったファッション業界への抗議手段としてもなりうるかもしれません。
安価で高品質な古着を買う人が増えれば、ファストファッションで使い捨てられていた服の寿命が延びるともいわれています。